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中年期以降によくみられ、テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれますが、実際はテニスをしない方でも肘の外側に痛みが出る比較的によくみられる病気です。フライパンを振って痛みが出だしたり、最近ではパソコンをしていて痛みが出だしたりする方もいます。
ものをつかんで持ち上げる動作やタオルを絞る動作をすると、肘の外側から上腕にかけて痛みが出現します。痺れを伴わないのですが、疼きを痺れのように感じる方もいます。多くの場合、安静時の痛みは強くありません。
病態や原因については十分に分かっていませんが、年齢とともに肘の腱の質がやや低下してくるのに加え、無理が加わると痛みが生じてきます。主に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。
このため、手首を伸ばすと痛みが出ますが、手首を曲げてもあまり痛みが出ないのが特徴です。(このため雑巾を絞る時に痛みが出ますが、逆に戻す時には痛みを感じません。)
まずはスポーツや負担の原因と思われる作業をひかえましょう。パソコンで痛みのある方は、椅子を少し高くしてあげると手首をあまり伸ばさずに行うことで改善が得られることもあります。手首や指のストレッチはこまめに行いましょう。
テニス肘用のバンドを使用することもあります。(通常、病院で処方されますが、薬局やスポーツショップにもおいています)
湿布や消炎鎮痛剤の塗り薬も効果があります。湿布はいわゆる冷湿布で結構です。(冷湿布は冷やすためでなく薬が患部からしみ込んでいくものです。最近の湿布は比較的強いものが多く、効きも良くなっていますが、長時間の使用は湿布まけの原因となり注意が必要です。また日光にあたるとかぶれるものもあるので注意しましょう)
これでも良くならない場合は注射の出番です。痛みのある箇所にステロイドの注射を行います。注射は非常によく効くのですが、痛みが再発することも多く、症状が強い時のみに行うことが望ましいです。また注射を頻繁に行うと副作用の問題もあり、間をあけて行う必要があります。
肘の内側には骨や靭帯、筋肉に囲まれた肘部管(ちゅうぶかん)というトンネルがあり、尺骨神経が通っています。このトンネルの中で、尺骨神経が様々な原因で圧迫され、しびれや手の使いにくさと言った症状を出すのが、肘部管症候群です。放置すると、手が不器用になる、握力が低下する、手全体が平たくなるなどの症状が出ます。
ひじ関節を90度以上曲げると肘部管の内圧は3倍以上になり、尺骨神経の麻痺症状が出やすくなります。そこで、ひじ関節を曲げて作業をするとシビレが増強する患者さんには、ひじ関節があまり曲がらないように職場のいすを高くする工夫を行ったり、就寝時にひじが曲がらないように副木を当てたりすることがあります。
症状が進行すると、手術が必要になります。最近は、症状が軽い場合は小さな皮切で行う工夫もなされるようになりましたが、骨を切除しなければならなかったり、神経の走行を大きく変更したりする必要性がある場合もありますので、早めの受診をお勧めいたします。
野球肘とは、成長期に野球の投球動作でボールを投げすぎることによって生じる肘を痛めるスポーツ障害の総称になります。
「野球肘」は、離断性骨軟骨炎や骨端軟骨損傷、靭帯損傷など複数の病名を含む総称になります。
肘の内側に発生する内側型と、肘の外側に発生する外側型の2種類があります。
内側型では、投球時に引っ張られるストレス(牽引力)が加わりやすいため、内側側副靭帯損傷や剥離骨折などが起こりやすくなります。
外側型では、上腕骨と橈骨の間に圧迫ストレスが加わりやすいため、離断性骨軟骨炎などが起こりやすくなります。
野球肘の予防と治療は、投球の中止が重要で、肘を安静に保つことが大切です。痛みや苦痛を我慢して野球をし続けることで、症状がさらに悪化し、酷くなると手術が必要になることがあります。早期治療を開始すれば、症状が改善し、スポーツへの復帰が可能です。
診断によって完全運動禁止からバッティング許可まで安静度が変わっていきます。
野球などのスポーツへの復帰時期は、回復経過を見ながらよく相談して決めます。
肘内障とはひじの「亜脱臼」のことで、ひじの骨の骨頭部にある輪状靱帯(りんじょうじんたい)が外側へずれることによって起きます。
1歳から6歳くらいまでの子供に多くみられ、男女比ではやや女児に多い傾向があります。
・手を繋いでいて転びそうになった子供の腕をひっぱった。
・手をつないでいた子供が急に走り出した。
・子どもが転んで手をついたり腕をひねったりした。
・遊んでいて肘を打った。
・お友達に腕を強く引っ張られた。
このような後に、片腕をだらんとしたまま動かさなくなる、というのが典型的な症状です。
徒手整復(回内法、回外法)を行います。整復の後はいつもと同じように腕をつかってかまいません。ただ、手を引っ張られることによって繰り返すこともあるので、注意してください。
平成4年防衛医大卒。専門は膝関節外科。防衛医大病院で全年齢層に対する膝関節分野において数多くの研鑽を積み、自衛隊病院で低侵襲の靭帯再建術・半月板・骨軟骨等の手術を実践した。平成18年富谷整形外科医院を先代の父より継承。各患者さんの関節力を高める治療、特に生体工学・生化学の両面からのアプローチによる保存療法を得意とする。臨床研究・基礎研究ともに医学論文多数受賞。また自衛隊医官として災害派遣、海外派遣経験を持つ。患者さまとの絆を大切にし、運動器疾患の治療を通じて地域の皆様のお役に立てるよう努力を続けている。