先代の院長である父が昭和 45 年に開業した「富谷整形外科医院」を平成18年8月に継承いたしました。皆様のニーズに応えるべく平成23年9月、現在の新医院へと建て替わり、当院は今年で52年を迎えました。
私が所属した防衛省陸上自衛隊・自衛隊病院では、外傷・障害を抱える数多くの隊員に対して、低侵襲の膝、肩、肘、足関節鏡視下手術を施行し、できるだけ早期の職務復帰を実現してきました。とくに前十字靭帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷に対する膝関節鏡視下手術を数多く施行してまいりました。
防衛医科大学校病院・大学院(医学研究科)在籍中は、全年齢層に対する膝関節外科分野において多くの研鑚を積みました。人工膝関節の研究、関節の研究を通じて、軟骨代謝、骨代謝、軟骨と骨(軟骨下骨)の相互関係についての多数の新知見を得て、国内外で発表し、論文化しました。
特に、力学的な減負荷による関節軟骨の変性と再負荷による回復については、若年層に好発する難治性の膝疾患(膝蓋軟骨軟化症)、コロナ禍でのステイホーム(活動制限)に伴う骨軟骨の変化、そして近未来に到来する人類の宇宙長期滞在とも大きく関連するため、多くの方々に興味を持って頂いております。
災害派遣及び国際貢献活動時には、整形外科のみならずオールラウンドに総合診療し加療していました。小学校は野球・サッカー、中学・高校は軟式庭球(ソフトテニス)に打ち込み、大学では硬式庭球部の主将を務めました。私自身も肘や肩の障害で苦労した経験を持ちます。
以上のような背景から、当院の診療方針は、最先端の医療、最も適切な医療を地域の皆様に提供し、受診してよかったと思っていただけるようクリニックとして日々努力を続けております。
現在では、骨軟骨代謝・再生医療の第一線から退きましたが、運動器、特に筋肉や骨や膝、関節軟骨代謝の観点からやはりリハビリや運動療法が極めて重要であると考えております。
今までの臨床経験・臨床研究・基礎研究を通じて学んできたことを生かし、更にこれからも積極的に学び続けながら、自衛隊医療を通じて学んできた「絆」を大切にして、真摯に診察させて頂きます。
運動器の疾患の診療を通じて、皆様のご健康の向上、若さの維持、スポーツパフォーマンスの維持向上に貢献したいと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
院長 医学博士 富谷真人(とみや まさと)