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手根管とは、手のつけ根にある手根骨と靭帯に囲まれたトンネル状の空間をいいます。この部位には手指の感覚と動きをつかさどる正中神経と、手指を曲げる働きを担う複数の腱(屈筋腱)が通っています。
この神経がなんらかの原因で圧迫されると手根管症候群を発症します。例えば手首や手指を酷使して手根管の中の腱を覆う滑膜がむくむと、手根管内圧が高まって、正中神経が圧迫されます。また、加齢で骨や靭帯が弱くなると、手根骨を支える構造がくずれて神経が圧迫されやすくなります。こうしたことが原因で、正中神経への血流が滞り、しびれや痛みなどの症状が現れると考えられています。
平成4年防衛医大卒。専門は膝関節外科。防衛医大病院で全年齢層に対する膝関節分野において数多くの研鑽を積み、自衛隊病院で低侵襲の靭帯再建術・半月板・骨軟骨等の手術を実践した。平成18年富谷整形外科医院を先代の父より継承。各患者さんの関節力を高める治療、特に生体工学・生化学の両面からのアプローチによる保存療法を得意とする。臨床研究・基礎研究ともに医学論文多数受賞。また自衛隊医官として災害派遣、海外派遣経験を持つ。患者さまとの絆を大切にし、運動器疾患の治療を通じて地域の皆様のお役に立てるよう努力を続けている。